海外留学のメリット-医師は留学で何を得る?
医師にとっての海外留学のメリットってなんでしょう?
留学の期間にもよりますが、どんな人でも確実にリスニング力・英語での議論力・英会話力が向上します。
少なくとも国際学会のディスカッションでは困らないレベルには到達するでしょう。
研究留学であれば、日本での臨床業務と比べて生活の負担は大きく減ります。
夜中に電話が鳴る心配もなく、オンコールから解放されます。夜まで研究をしているだけで「ハードワーカー」と呼ばれるほど、環境が全く違います。
また、日本人が多い地域に行けば、優秀な日本人研究者とのネットワークを築くことができます。
留学してくる日本人は医師に限らずハイレベルな人材が多いです。そのような人たちとのつながりは、将来的に非常に貴重な財産になります。これだけでも留学する価値があると言ってもいいほどです。
キャリアの視野が広がる
個人的に最も大きな海外留学のメリットは、MD/PhDとしてのキャリアの選択肢が大きく広がることです。
留学を通じて、臨床医として働く以外にも現実的に多数の選択肢があることを知ります。製薬企業・コンサルティング・研究職など、さまざまな道があることを再認識できます。
また、忙しい臨床から一度離れることで、自分の人生や家族との時間を見つめ直すきっかけにもなります。
最終的に多くの方が臨床に戻りますが、留学中に得た視点や人脈は、復帰後のキャリア形成にも必ず活きてきます。
デメリットもあるが、それを上回る価値がある
もちろんデメリットもあります。
収入は日本の医師と比べて下がります。臨床を離れることで特に外科系では技術的なブランクが生じるかもしれません。
海外留学のメリットは人によって異なると思います。それでも、1〜2年の留学は人生全体で見れば確実にプラスになる経験です。
思い切って一歩を踏み出せば、きっと人生の新しい可能性が見えてくるはずです。
