生化学
「生化学」と聞くと、多くの医学生や医師の方々は苦手意識を持っているのではないでしょうか。
やたらと出てくる化学反応や、聞き慣れない用語の数々…。教科書を開いても、あまりの情報量に圧倒されてしまう人も多いと思います。
一方で、ある程度の臨床経験を積んだ医師の中には、「改めて生化学をしっかり学び直したい」と考える人も少なくありません。
私自身、学生時代にUSMLE対策で生化学を勉強した経験が、いまでも大きな財産になっています。生化学を理解すると、疾患のメカニズムや病態生理をより深く理解できるようになります。そうなると臨床の見え方が確実に変わります。
イラストレイテッド生化学(リッピンコット)
そんな私が皆さんに強くおすすめしたいのが、『イラストレイテッド生化学(リッピンコット)』です。
他にもいくつか教科書の選択肢はあります。しかし、生化学の入門書としてはこれ一択と言っても過言ではありません。
だまされたと思って最新版を購入し、最低2回は通読してみてください。
流し読みではダメです。「なぜそうなるのか」を意識・理解しながらじっくり読み進めるのがポイントです。
この1冊をしっかり理解すれば、日常臨床で必要な生化学の知識は十分に身につきます。
そして何より、この知識は生化学だけでなく、病理・薬理・分子生物学といった他の分野の理解を深めるうえでも大きな武器になります。
ハーパー生化学
もしそれでも物足りなさを感じる場合は、『ハーパー生化学』にも挑戦してみてもよいでしょう。
ただし内容はかなり高度なので、学生時代の私には正直「too much」でした。
USMLE Step 1
余裕のある人は、アウトプットとしてUWorldなどのUSMLE Step 1の問題集を解くのもおすすめです。理解が一段と深まります。
