病理学
医師という仕事の性質上、病態の理解は非常に重要です。そのため、疾患の原因や経過、臨床症状を理解する上で、病理学の知識は欠かせません。また、医学を学ぶ・仕事にする者にとっては一番面白い領域の1つだと思っています。
ロビンス病理学
私は学生時代、『ロビンス病理学(Robbins Basic Pathology)』しか読んでいませんでした。しかし、正直これだけで十分だと思います。なぜなら、ボリューミーですが冗長なわけではなく、驚くほど内容がしっかりしています。臨床で必要な病態理解の基礎もこの一冊でほぼカバーできます。
学生のうちは病理像(組織像)を無理に理解しなくても大丈夫です。正常組織アトラスや病理像を、学生が独学で学ぶのは効率が悪いです。優しく教えてくれる病理医の先生が身近にいない場合は、あきらめましょう。自信のないまま曖昧な知識を詰め込むよりは、割り切って諦めるのも一つの選択です。
Robbins & Cotran Review of Pathology
ただ、余力がある人もそうでない人も、『Robbins & Cotran Review of Pathology』 だけはぜひ挑戦してみてください。
この問題集はボリュームが多く、難易度も高めですが、病理学の理解が格段に深まります。さらに医学英語の勉強にもなります。
USMLE Step1
医学生におすすめできる基礎医学の問題集としては、USMLE Step1のUWORLD と並んでこの問題集を強く推します。どちらも本当に良い教材です。
病理学は病気の根本となる学問なので、しっかり学べば面白い科目だと思います。医学を学び始めの頃は少し戸惑うかもしれませんが、ぜひ根気よく頑張ってください。
