実際の留学支援ケース2
臨床歴:5-10年|30代前半
この方からご相談をいただいたのは、留学開始の2年以上前でした。
当初はまだ大学院生でしたが、すでに臨床・基礎の両分野で筆頭著者論文を複数本発表しており、一流誌ではないものの十分に評価できる研究実績をお持ちでした。
そのため、「PhDさえ取得できれば、我々の支援がなくても問題なく留学できる」と正直にお伝えしました。
しかし、周囲に留学経験者がほとんどおらず、実際に経験者からのアドバイスが欲しい との強い希望があったため、正式に支援を開始しました。
Contents
当初の希望条件
- 世界大学ランキング上位の大学
- Nature / Cell / Science クラスのトップジャーナルを狙えるラボ
- 研究分野は問わない
- 留学期間は3〜4年
この条件のうち、「3〜4年でトップ誌を狙う」のは現実的に難しいとお伝えしました。確かに海外ラボは日本よりもTOP誌に通りやすい傾向はあると思います。姉妹誌レベルであればチャンスはありますが、トップ誌は実力だけでなく運の要素も大きいためです。その後の相談で、留学期間を無制限に設定し、一緒にラボ探しを進めることにしました。
いくつかのラボからは不採用の連絡もありましたが、最終的には 留学の1年半前にトップラボへの内定を獲得。さらに、4〜5ヶ所のフェローシップにも合格通知 を受け取るなど、非常に素晴らしい結果となりました。
支援を振り返って
正直なところ、もともとのスペックが非常に高かったため、私たちの支援がなくても同様の成果を得られていたと思います。
それでも、ラボ選びや留学までのタイムライン設計の面では、多少なりともお役に立てたのではないかと思います。
最後に
留学を目指す人が多い環境と、ほとんどいない環境では、どうしても情報格差が生まれます。
本人に十分な能力があっても、環境やタイミングが合わないことでうまくいかないケースもあります。
私たちは、そうした「本来うまくいくはずの人」が機会を逃してしまうケースを、少しでも減らすお手伝いができればと考えています。
