スライド作成-医師のプレゼンテーション

医師として働いていると、スライド作成から逃れることはできません。症例報告や研究発表など、さまざまな場面でプレゼンテーションを行う機会があります。中には、国際学会で英語発表をすることになる人もいるでしょう。

ただ、英語でも日本語でも「プレゼンテーションはプレゼンテーション」です。
日本語でプレゼンがうまくできない人は、どれだけ英語を勉強しても英語のプレゼンが急に上手くなることはありません。スライドの構成が悪かったり、説明が分かりにくかったりするプレゼンは、言語に関係なく「伝わらない」のです。

多くの方が経験していると思いますが、ほとんどのプレゼンは退屈です。プレゼン途中で眠くなったりしますよね。そんな中で、「なんか分かりやすい」「見やすい」と直感的に感じるプレゼンがあるはずです。逆に、「ん?」と感じるスライドは、どこかに違和感があるもの。ストレスを感じない、自然に内容が入ってくるスライドこそが、良いスライドです。そこに専門的な知識は関係ありません。

スライド作成に役立つおすすめ書籍

私自身、後期研修医の頃に「プレゼン力をつけたい」と思い、いくつか本を読みました。その中でも特に役立ったのが次の本です。

📘 『あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ!―シンプルに伝える魔法のテクニック』

スライドを何となく作ることはできるけれど、「どうすれば綺麗で伝わるスライドになるのか分からない」という方におすすめです。

最近読んだ書籍の中では、
📗 『医療者のスライドデザイン: プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』
も非常におすすめです。

まずは10回ほど、自分なりにスライドを作って発表してみてください。学会でなくても院内カンファレンスで十分です。その後で上記の本を読むと、スライドの見方や考え方がガラッと変わると思います。

最後にひとつアドバイスを。
上級医の指導をすべて鵜呑みにする必要はありません。もちろん、優れたメンターであれば大いに参考になりますが、スライド作成が得意でない人のアドバイスを真面目に受け止めても、かえって混乱することがあります。世の中に「プレゼンが上手な人」は決して多くありません。誰の意見を取り入れるか、自分の目で判断することも大切です

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