医師の留学では研究分野を変えるべき?選択肢と戦略
医師が研究留学を検討する際、どの研究分野のラボに行くのが良いのでしょうか。
大きく分けると、これまでの研究分野に類似したラボに行く場合と、全く異なる分野に挑戦する場合の2つがあります。
これまでの分野に近いラボを選ぶメリット
多くの医師は、これまで行ってきた研究分野と類似のテーマを扱うラボを選ぶ傾向があると思います。
例としては、肺がんを研究してきた場合は肺がんのラボ、心臓領域を研究してきた場合は心臓のラボ、といった具合です。
受け入れ先のラボ側も、同分野の経験者を選ぶ傾向があります。その理由は単純です。
- 留学期間は限られているため、すぐに成果を出せる人が有利
- 新しい技術を一から教える必要がなく、研究をアクセル全開で進められる
このため、同分野出身者はポスドクとして短期間で貢献できる点で評価されやすいのです。
研究分野を変える選択肢
では、研究分野を変えるべきではないのでしょうか。
私自身の考えとしては、研究に本気で向き合うのであれば、積極的に分野を変える挑戦も価値があると思います。
もちろん、学ぶべきことは多く、最初は難しさもあります。しかし、分野を広げることで将来の研究テーマの幅が大きく広がることは間違いありません。
海外では、PhDからポスドクに進む際に研究分野を変えることは珍しくなく、むしろ比較的よくあるケースです。
分野を変える場合の注意点
分野を変える場合は、信頼できるボスのいるラボを選ぶことが非常に重要です。同じ分野であれば、ボスの方向性がずれても自分自身でプロジェクトの修正は容易です。しかし異分野では、ボスの方向性が適切でない場合、自分自身でのプロジェクト修正が困難な可能性(新分野の常識がわからない等)があります。
そのため、ポスドクがほとんどいない小規模ラボよりも、ビッグラボの方が安全かつ有利です。
ビッグラボを運営するラボは能力が高く、研究分野が異なっていても、最終的に成果に結び付ける力を持っていることが多いです。
まとめ
- これまでの研究分野と近いラボは、短期成果を出しやすく、安全策として有効
- 研究分野を変えることで、将来の研究テーマの幅を広げることができる
- 異分野に挑戦する場合は、ボスの能力・ラボ規模・研究環境を慎重に確認する
留学先を決める際は、このバランスを考えながら、自分のキャリア戦略に最も適した選択をすることが大切です。
