日本人医師が狙うべきフェローシップ

海外の研究留学では、受け入れ先ラボからフェローシップの獲得を求められることがよくあります。特に人気の高いラボでは、ほとんどのポスドクが何らかのフェローシップを保持しています。

意外に思われるかもしれませんが、フェローシップは「必ずしも最も優秀な人だけが取れるもの」ではありません。実際には、申請書の完成度や応募するフェローシップの競争環境が大きく影響します。


フェローシップ選びの基本方針

インターネットで調べてみると、日本人医師が応募できるフェローシップは数多く存在します。しかし、応募資格があるからといって全て出すのは非効率です。
フェローシップごとに期待値や競争率、選考傾向が大きく異なるため、ある程度狙いを絞る方が効果的だと感じます。


現実的に狙いやすい主要フェローシップ

一般的な臨床医・研究志向の医師であれば、以下のフェローシップが現実的な選択肢になります。

  • 日本学術振興会 海外特別研究員
  • 上原記念生命科学財団 上原留学助成
  • 武田科学振興財団 海外研究留学助成
  • 第一三共生命科学研究振興財団
  • 鈴木万平糖尿病財団 海外留学助成
  • 中谷医工計測技術交流助成 留学プログラム

これらは医師の採択実績が多いプログラムであり、まず最初に検討すべき候補です。


応募を避けるべき(または慎重に検討すべき)フェローシップ

もちろん、他にも応募可能なフェローシップは多数あります。しかし、現実的な採択可能性を考えると、上記のような国内系助成を優先するのが良いでしょう。

例えば有名な HFSPフェローシップ は、私の周囲で採択された人を見ると、ほとんどが Cell / Nature / Scienceもしくはその姉妹誌に論文を発表済みの研究者です。さらに、受け入れ先ラボもそれらの雑誌に頻繁に論文を出しているケースが多いです。
この条件に当てはまる日本人MDはかなり限られるため、現時点での業績や環境を踏まえると時間対効果が低い可能性があります。

また、採択枠が小さい・金額が少ない助成金も、結局は業績が強い応募者が取っていく傾向があります。限られた時間を効率的に使うためにも、採択確率の高いフェローシップに集中して準備することが重要です。


フェローシップ獲得の現実的アドバイス

申請書の完成度が最重要です。わかりやすく、丁寧に記載しましょう。あまり実力がない人に申請書を見てもらっても、良いアドバイスはもらえません。しっかりとアドバイスをもらうべき人を見極めましょう。また応募先の選定をしっかりと、考えてください。特に、まだ国際誌での論文数が少ない方や、研究キャリアの初期段階にある方は、「場違いなフェローシップ」に出すよりも、確率の高い助成金を確実に取る戦略が現実的です。


最後に

このサイトでは、フェローシップ申請書の作成支援・戦略的アドバイスも行っています。
どのフェローシップを狙うべきか迷っている方、あるいは申請書のブラッシュアップをしたい方は、ぜひご相談ください。
あなたの挑戦が次のステージへの一歩になることを願っています。

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