医学生の実習に意味はあるのか?
医学部で実習をしている皆さんの多くが、きっとこう思っているのではないでしょうか。
「実習って、本当に意味があるのだろうか?」
正直に言えば、私も学生のときまったく同じことを思っていました。
何時間も術野が見えない外科手術の見学に立ち続けて、「これ、何の役に立つんだろう?」と感じていたことを今でも覚えています。
実習は「意味がない」と感じるのが普通
率直に言えば、私の学生時代の実習には、明確な意味を見いだせないことが多かったです。
責任を持って診療に関われるわけでもなく、カルテを書いても評価されるわけでもない。
先輩医師の背中を見て学ぶには距離が遠く、ただ「時間を過ごしている」ような感覚になるのも無理はありません。
本音を言えば、学生の時点で初期研修医のような実務にもっと関わっても良いと思っています。
ただ見学しているだけの実習が続くと、「時間がもったいない」と感じるのは当然です。
医療の未来をつくるのは“現場を知る人”
日本の医療教育はまだまだ改善の余地があります。
学生の立場では、病棟での責任ある仕事は難しいかもしれませんが、学生がより主体的に学べる環境づくり、実践的なトレーニングの充実などは、これからの課題です。
ただ一方で、現場を知る医師が声を上げ、教育や制度に関わっていくことも必要です。
「現場のことを何も知らない人」が医療の方針を決める時代は、そろそろ終わりにしなければいけません。
そのためにも、今の医学生・若手医師が現場のリアルを体験し、考え、発信していくことが大切です。
